シニア作業療法士が患者になった1週間(3/3)

痛みは伝えにくい、触れられると安心する

 ー術後1週間の変化と手術・リハビリ

1週間術後のリハビリは、ストレッチとマッサージと立位バランスと歩行でした。

連日患側の状況を確認しながら、緊張している患側の筋肉の緊張を整え、いろいろな動作を

させてもらいました。

入院初期に印象に残ったのは、痛みの“伝えにくさ”と、触れられることによる身体の反応でした。

1)触れられることの気持ちよさ

点滴や採血の手際、マッサージの手の温かさや大きさ。「繊細な手」と「熊五郎な手」

同じ行為でも、受け取り方は大きく変わりますが、ゆっくりそっと最小限の接触に熟練の

手並みを感じることができました。

2)「一番痛いとき10として今いくつ?」の難しさ

数字で答える方法は便利ですが、患者の中では、

  • じっとしていても痛む
  • 動かすと痛む
  • 患部なのか、姿勢や不動によるものなのか が混ざり、単純に“1つの数字”に落とし込みにくいと感じました。

用語メモ:NRS(痛みを0〜10で自己評価する尺度)とフェイススケール

3)回復の手応え(術後1週間)

術後1週間の中で、

  • 前を見て歩く
  • 痛くない立ち上がり
  • 体重を乗せる といった動作に変化が出てきました。

そして改めて、手術とリハビリの“すごさ”を感じました。迅速で的確に小侵襲を実現する経験と工学的技術。チームを動かすリーダーシップ。リハビリに必要な繊細さと大胆さ、デジタルデータ、経験の職人技。 患者として、その総合力に支えられている感覚がありました。

これから入院を考えられている方へ

  • 痛みは「種類(動かすと/じっとしても)」「場所」「いつ増えるか」をセットで伝えると伝わりやすいです。
  • 退院後も、無理のない範囲で継続(ストレッチ、マッサージ、歩行)するつもりで。

担当される職員さんへ

  • NRSだけでなく、短い追加質問(質・状況)を添えると評価が安定しやすいと思いました。
  • 触れ方(スピード、圧、声かけ)は、患者の安心と協力行動を左右するように思います。 

自分が患者として入院した経験をもとに気が付いたことをまとめてみました。患者の立場、スタッフの立場と両方が見える貴重な体験でした。最後までお読みいただき何かの参考にしていただければ幸いです。 次は、股関節手術後のリハビリから職場復帰まで「歩く」ということを考えるよい機会になります。お楽しみに

                                     (田原)


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