訪問リハビリテーションに携わる作業療法士も増えました。私もその一人。今年は、コロナ感染症の蔓延に伴い、勤務先の訪問リハビリテーションもサービス提供の検討を余儀なくされました。なんとか利用者家族の理解もいただき、毎週1回の訪問ができていることは、幸運としかいいようがありません。
感染症対策としてできたことを簡単にリハスタッフ側からあげてみました。第2波、第3波に備えて考えてみたいと思います。
① デイケアの勤務中に訪問に出ます。
→ 訪問用のケーシに着替えました。
➁ 私の検温は、起床時・昼休みに行います。 37度以上は、勤務しません。
③ 毎日行動記録をつけています。といっても1週間にまとめ書きですが・・・
④ 訪問先では、滞在時間の前後に手洗い・アルコール消毒・マスク使用をします。
⑤ 利用者の検温・バイタルチェックをします。
⑥ 私も感染チェックをしていることをお話ししています。
⑦ 利用者の通うデイサービスやご家族の感染対策状況などの情報収集をします。
⑧ 可動域やリラクゼーションや自動運動介助は、身体接触をしますので前後にアルコール消毒になる了解もとります。
⑨ 利用者、家族のマスク使用は強要しません。発熱などの連絡は早めにしてもらう約束をケアマネ―ジャーからしています。
⑩ 退出するときには、「お風邪をひかないように」と注意を促し、地域の感染状況などの知っている情報をお知らせするようにしています。
こうしてみると今後の対策としては、個人レベルでは、手洗い・うがい・外出規制、施設レベルでは、対策の継続と職員の検温・早期発見隔離、地域での情報共有が可能です。年末にかけ、感染症患者の急激な増加が見込まれる今は、医療の逼迫を最小限にするために隔離施設の確保やGOTOシリーズで高まってきた経済活動を抑制しながらGOTOの恩恵を受けていない業界や人たちの経済的な支えに注力するべきでしょう。
通所施設の利用に比べ今後訪問リハのニーズが増えることを見込んでスタッフや利用者・その家族の自衛に頼るだけでなく、組織的なPCR検査や、優先的なワクチン接種を地域福祉行政主導で進められるよう願っています。