2018 11月ワンコインセミナーは 災害食品

今回のワンコインセミナーは災害に備えた備蓄食品を取り上げてみました。

参加された方々と被災してから避難所生活に至るまでにどのような問題が発生

するかを話し合いました。伊勢湾台風の水害経験をされた方からのお話しもあり

盛り上がりました。熊本地震後のリハビリチームの活動を紹介しながら

避難所生活での不活動病、トイレ環境の悪さ、情報が行き渡らないことなど

を共有しました。

水害、地震など大規模災害になると1週間は自力で生き延びることを考える

心構えが大切ですが、最低3日間は自宅で待機、救援待ちもやむなし

ということになるでしょう。

今回用意した食品は、缶詰、レトルトパックの白米を用意しそれぞれが

缶詰、レトルトパックを開けてみることにしました。

缶詰のプルトップは、力のない人には難しく、片手の人には足を使ったたり

しなければなりません。レトルトパックも手指の力のない人や片手の人は、

簡単にはできません。片手でもプルトップを開けるスキルありです。

白米はお湯か水を注いで3分待つ。パックの記載が小さくて見逃してしまいそう。

缶詰は栄養バランスを考えたおかずになるものでしたのでおいしかったのですが、むせや

飲み込みが難しい人にとっては、食べられるものとそうでないものができてしまいます。

白米、おかず缶詰 ほかに甘いもの(チョコレート、羊羹)お水のセットで3日の備蓄から

1年、または半年で交換することを生活のリズムに取り入れてゆくのがよいでしょう。

日ごろからプルトップやレトルトパックを扱いなれておくことも大事なスキルです。

缶詰や白米など、いろいろ試して食べやすいものを備蓄しておくようにしましょう。

今回のワンコインセミナーで自宅待機を余儀なくされた場合の備蓄食品にも、障碍当事者の

視点が盛り込まれるべきでしょう。

食品と合わせてトイレ用品の備蓄もすべきです。おいしく備蓄を食べるためには、排泄のストレスを

少なくしなければなりません。おいしく食べられれば被災のショックの緩和や体力の温存に役立ち

救援後の避難所生活への心構えになるのではないでしょうか