「調理」はいろいろなやり方ができる活動です。自分で作ったものを
食べるという目的もはっきりしています。「誰」と「いつ」という条件があれば
計画が立てられます。ご相談のお答えとして自立を支援するための調理の計画
で考えてもらいたい事を紹介します。★は計画を立てるときの必須アイテム、
★★★は 計画を実践するときの支援の仕方へのアドバイスです。★と★★★
さえあればどんなメニューでも大丈夫、自立支援に役立つ調理になるでしょう。
★調理の計画を立てる前に・・・
- 調理のできる環境がありますか
- 調理経験を聞きましょう。
- 買い物・後片付けを計画しますか
★「調理」経験のある人・ない人で計画が変わってきます。
「調理」経験のある人にはいつも作っていたものあるいは失敗の少ない
「炒め物」あたりから計画しましょう。野菜を切って、炒めるという
作業の中でどの程度経験が生きているか知ることができます。
「調理」経験のない人には 「白玉だんご」をお勧めします。
だんごづくりは 包丁を使いません。粉を丸めて湯に通します。
「食べる」ことにつながる手の感触を楽しむことができます。
★時間配分に気をつけましょう。 調理時間は30分を目安にすると
調理準備、調理、食事、後片付けの一連の調理活動を1時間から1時間半
程度で終了することになります。 調理している感じを味わってもらう
には30分は必要でしょう。というように時間配分によって印象の残り方
が違ってきます。どこを体験してもらうかを考えて時間を配分しましょう。
★★★「調理」活動が終了して「やってよかった」「自分でつくったものを
食べた」「おいしかった」など自分が取り組んだことに肯定的な感想が聞ける
ことが重要です。そのために支援する側の手出しは無用。失敗も経験と思い
選択したこと、決めたことを覆してしまうのはやめましょう。「またやって
みたい」という気持ちを持つことで自立心を育てます。