講座 認知症と感覚統合4       パラチェック評定尺 グループⅡ・Ⅲ

パラチェック評定尺度 グループⅡ(得点 25~39)の対象者のOT
グループⅡの対象者は、反応し、ある程度の相互交流ができ、多少の自己管理、例えば、食事やその他のセルフケアなどができる。移動制限のため、車いすを使用することも多い。
1. グループで円陣になってセラピーを受けることができる。この場合、セラピストは真ん中にいるよりも、サークルの一員となったり、その周辺をまわる方が良い。この場合、例えば、嗅覚刺激では、だれがその匂いを当てられるかというゲームになり、対象者同士で次の人に瓶を渡す。
風船バレーでは、投げようとする人の名前を呼ぶようにする。風船を受けた時、生まれた町の名前を言うなどのバリエーションを徐々に取り入れる。
車いす者では円陣を組んで、小さなサイズのフレアーパラシュートを手に持つことができる。それを高く上げたり、下したりし、波を作ったり、風船やビーチボールをその上に乗せ、弾ませることができる。床の上におき、サークルの中心にお手玉を投げ入れることもできる。
こうした活動を幼稚だと感じる場合も出てくる。「さあ、パーティーをしましょう」というと大抵の場合、文句はでない。ここでも、お茶の時間はADL活動と同様、社会的技能に働きかける重要な機会となる。
2. ボランティアの利用
「おじいさん、おばあさん役割プログラム」:近郊の小学生などに訪問してもらうプログラムである。こうした状況設定により、整容や社会的技能に対するモティベーションが高くなる。
音楽療法では一緒に歌うほか、演奏することでより治療的となる。
動物介在療法:
プレゼント作り:子供の施設などに贈るために、簡単なおもちゃやゲームを作る。
3. 移動、歩行訓練:
4. 福祉機器の利用:メガネ、補聴器などの調整、管理。
5. ポジショニング:起立性低血圧他、二次的障害の予防

パラチェック評定尺度 グループⅢ(得点 40~50)の対象者のOT
介護制度を利用して自宅での生活が可能であろう。
セルフケア
簡単なボランティア
ペットと暮らす
(Occupational justice)
                           (原 和子 講義メモ)


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です